北村 賀善 展
2016年7月9日(土)~7月23日(土)

 こんにちは。
 先日、次回作品展をしていただく、北村賀善さんの工房へお邪魔させていただきました。
 本日のブログで工房の様子を少しですが、紹介させていただきます

 賀善さんの工房は京都の山科にある清水焼団地の一角です。
 清水焼団地は昔から、京焼・清水焼の問屋、窯元、作家、原材料屋などなど焼き物に携わる方たちが住み栄えてきた町です。 



 工房













 工房内は所狭しとさまざまな道具が並べられています。
 賀善さんの作品ががこちらから作りだされていると思うと大変感動いたしました。



作業台













 作業台の隅にも、器が重ねられています。




呉須牡丹












 すぐ横には、呉須を使い輪郭だけ描かれた見事な牡丹。





呉須牡丹アップ












 繊細な筆使いに圧倒されますね。
 これから濃淡を入れていき、釉薬を掛け焼成させると鮮やかな藍色になります。
 



呉須小鉢












 製作途中の小鉢です。
 さまざまな形の船が描かれています。
 下絵だけで、賀善さんの技術の高さが伺えますね。




型












 積み重ねられた石膏型。
 
 

型 (3)
















型 (2)












 ここを眺めているだけで心が躍りますね






工房 (3)
















工房 (2)












 天井まで石膏が並べられていました。





盃













 作業台の隅にはちょこちょことお宝が置かれています。
 唐子の描かれた小さな高台盃。




白磁1












 白磁に透かしの入った器も…。




白磁2
















白磁3












 お料理を惹き立ててくれそうです。



カブ












 カブの形のお皿も見つけました。



茶漉し












 これが何かお分かりになりました?
 実はあまり見ることのない、急須の中の茶漉しなんです。



窯












 2mはある、大きな電気窯です。
 以前は京焼の窯元3軒で作品を持ち寄って窯を焚いていたそうですが、今では他の窯元が廃業されてしまい、お1人でこの中を埋める作品を作るのは難しいそうです。
 いつまでも残したい日本の伝統芸術が廃れてしまうのはとても寂しいことです。




作品












 先生のご自宅へお邪魔し、作品展の作品を選ばせていただきました。


作品 (2)
















作品 (3)












 端正で優雅な作品が沢山あります。



作品 (4)
















作品 (5)












 緻密でいて美しく描かれた作品達を見ていると、賀善さんの物造りに対する完璧でまったくぶれない強い信念を感じます。

 今回はいつもより少し長い期間、会期をとっております。
 ぜひ皆様のご来店をお待ち申し上げております


 北村 賀善 展
 2016年7月9日(土)~7月23日(土)
 休廊日:17日(日)、18日(月祝)
 AM11:00~PM7:00 日曜・最終日PM5:00